第四話『節分の話』


1月もあっという間に過ぎてしまい、春を待ちわびる季節になりました。この時期、新芽を捜したり、新しい葉が出てくるのを眺めるとわくわくします。幼稚園の子供たちは肌寒いけれどもお散歩に行くのが少しずつ楽しくなってくる季節でもあります。
 
2月には節分という大切な行事が日本ではあります。節分とは本来、「季節を分ける」つまり季節が移り変わる節日を指し、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日 に、1年に4回あったものでした。ところが、日本では立春は1年のはじまりとして、とくに尊ばれたため、次第に節分といえば春の節分のみを指すようになっ ていったようです。(甘春堂 節分と豆まきの由来より抜粋)
 
豆まきをするのはとても大切なことなのです。大豆には霊的な力が宿ると信じられており、神様への供え物としても使われています。また、昔々、京都鞍馬山に鬼が出たとき、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけて退治したという話があり、魔の目(魔目=まめ)に豆を投げつけて魔を滅する(魔滅=まめ)にも通じます。(all about Japan 節分のいろはより抜粋)豆まきをしたあと豆を自分の数よりも一つ多く食べて、1年間無事に過ごせるように、そして最近では恵方巻を食べて幸運にも恵まれるようにとしています。日本の行事は食との関係が深いので大切にしていきたい習慣ですよね。

 今月の本の紹介は「ケンカオニ」

二人の男の子たちがけんかを始めたら、この男の子たちのあたまにケンカオニがくっついてしまいます。さぁ大変。ケンカオニたちにあやつられて、子供たちはどんどん、言い合いをしていきます。最後には」たすけてー」と声をだすと、ケンカオニたちがいなくなって
 昔話にでてくる鬼って怖いイメージがありますが、この本はなんだか親しみのあるオニたち。なんだか子供のようなオニ達には愛嬌があります。小さなお子さんからでも、楽しめる絵本です。 
 


 語り手:かとうくみこ
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