第三話『思い出の話』


早くも2010年を迎えることになりました。新年あけましておめでとうございます。

10年前の2000年、ミレニアムを迎えた時を思い出します。思い出はいつまでも保存しておきたいものですよね。デジタルカメラやビデオカメラなどの普及で今や誰しもが気軽に思い出を記録できるようになりました。しかし、そのようなメディアの記録より、もっと大切なものは脳に刻まれた記憶です。

子供はさまざまな経験を五感で記憶します。例えば、お誕生日にお母さんと一緒に焼いたクッキー。一生懸命に丸めたクッキーの感触、おいしいにおい、ちょっと焦げた味。このような感覚は写真には残りません。これら五感で覚えた記憶は意識せずとも、同じような経験をした時に脳が勝手に反応し、そのときの記憶を呼び覚まします。

最近はなんでも簡単に手に入り、時間をかけてモノを作ることが少なくなってきました。一緒に作る過程(プロセス)を大切にすると子供の考える力、柔軟性が育ちます。そして物事に対して自分一人で解決する力が付いてきます。皆さんお忙しく大変かもしれませんが、少しの工夫でいろいろと家族で楽しんでできる作業があると思います。是非試してみてください。子供が見違えるように変わる筈です。


さて、今回の本の紹介は「ばばばあちゃんのおもちつき」

海外ではなかなか経験の出来ないことですが、日本では今でも幼稚園や小学校で年の初めに、おもちつきがあると聞いています。おもちつきを実際に経験できなくともおもちつきを思い出しながら楽しく読める本です。

家庭でおもちつきは大変ですが、おはぎなら家庭でも簡単に作れますので是非試してみてください。



語り手:
かとうくみこ

日本の風習をもう一度みなおしてみませんか

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