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鹿児島

[プロフィール]

◆県庁所在地は鹿児島市

◆人口は169万9,018人
※推計人口 2011年9月1日現在
 

鹿児島県は九州の最南端にある本土と呼ばれる地域、そして
離島と呼ばれる奄美諸島や大隅諸島などの島々で構成されて
います。島の数はなんと605個! 県内の土地は火山灰が
積もったシラス台地が多く、水はけがいい分、もろい性質です。


[れきし]
有名なのは鉄砲とキリスト教の伝来。1543年にポルトガル船が
種子島に漂着して鉄砲が日本にやってきました。その6年後には
フランシスコ・ザビエルがキリスト教を伝えています。江戸時代は
島津藩の領地で薩摩と呼ばれ、東南アジアと交易も盛んに。
幕末は西郷隆盛や大久保利通らの活躍で江戸の時代は終わりを
告げ、1871年に廃藩置県によって鹿児島県が誕生しました。


[しぜん]
鹿児島県は温帯から亜熱帯。年間平均気温も19℃と温暖で
暮らしやすいのですが、活火山の桜島が時々、噴火しては
火山灰を降らしています。また、鹿児島は自然も特徴的で、
とくに屋久島は日本で初めて世界自然遺産に登録された場所。
縄文杉は樹齢がなんと7200年! 周囲が約16m、高さが
約25mで、世界で最も大きな杉です。


[とくさんひん]
鹿児島といえばサツマイモ。現地ではカライモと呼び、生産量は
日本一です。また、養豚も盛んで、飼育頭数が日本1位。他にも
黒酢や焼酎、桜島大根、さつまあげなど特産品がたくさんあります。
伝統工芸品では大島つむぎ、ガラス製品は薩摩切子が有名。
一方、種子島には宇宙センターがあって、ロケットが打ち上げ
られるなど、最先端の技術も集結しています。


[知っトク小話]

◆薩摩隼人
鹿児島出身の男性を示す言葉として有名ですが、隼人(はやと)
とは、日本古代に薩摩と大隅地方に住んでいた人々のことを
言いました。上下関係が厳しく、利害を省みない潔さ、勇猛
果敢さを兼ね備えていて、いわゆる体育会系。西郷隆盛が
代表格かもしれませんね。

◆薩摩おごじょ
男性が隼人なら女性は‘おごじょ’。勇猛果敢な隼人に対して、
‘おごじょ’は控えめで気立てがよく、でしゃばらず、気持ちが
優しい女性なのだそうです。差し詰め、ヤンチャな隼人を
‘おごじょ’がうまーく引き立てるということかもしれませんね。

◆薩摩ことば
この地方の方言は、アクセントやイントネーションの違いだけ
ではなく、単語自体が想像の範疇を超えているケースが多く、
旅行で訪れると現地の人たちの会話が、まるで異国に来たか
のように感じることがあります。「ナゴキャンサンジャシタナァ」
「オジャッタモンセ」と言われたら「????」。正解は「長いこと、
お見えになりませんでしたねぇ」と「いらっしゃいませ」。日本は
小さな国でも、こんなに文化が豊かです。

日本は小さな国ですが、
1都1道2府43県という47のエリアに分かれています。
これは明治時代以降の分け方。
江戸時代までは、別の分け方と名称でした。
外国から見ると小さな1つの国にしか見えない日本も、
47エリアそれぞれに個性がキラリ。

『お国自慢』という言葉があるように、地方ごとに言葉や生活習慣が違ったり、
特色のあるお祭りがあったり、様々な特長があります。
ここでは、お子さまにわかりやすく教えてあげられるように、
ごく簡単な県別のプロフィールを紹介していこうと思います。

パパやママの中には、それぞれの県の出身者がいらして、
「もっとこんなことがある」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
紹介したい情報があったら、ぜひご一報ください。

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文:ごとうたまき
イラスト:たかぎきよか


このたびの東日本震災で被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。このシリーズでも被災地を
応援するために、各県の魅力を紹介していきたいと思います。