青森県
 
[プロフィール]

◆県庁所在地は青森市
◆人口は136万4,070人
※推計人口 2011年7月1日現在

青森県は本州の最も北にあり、緯度的にはニューヨークや北京、
ローマと同じ位置。県内の市町村数は40で、県の人口の52%は
青森市と八戸市、弘前市に住んでいます。太平洋と日本海、津軽
海峡の3つの海に囲まれ、真ん中にある奥羽山脈が県を二分
しています。

[れきし]
青森市には縄文時代の遺跡があり、約5500年前頃から日本人が
住んでいた形跡が残っています。江戸時代は弘前藩。明治になって
廃藩置県が行われた当初、2ケ月間だけ弘前県という名前でしたが、
明治4年に青森県に。海から見た時に青い森が目印になったことが
由来のようです。

[しぜん]
青森市の年間平均気温は11℃。県内でも地域ごとに気候が違い、
冬の津軽地方の豪雪はあまりにも有名。映画『八甲田山』で雪深い
山中を行軍する映像をご覧になった人もいるのではないでしょうか。
また、秋田県との県境に世界一広いブナの原生林を持つ白神
山地があります。1993年に世界遺産に登録された景勝地。他にも
美しい十和田湖、八甲田山、岩木山、下北半島の仏ケ浦など、
それは美しい自然環境が残されています。

[とくさんひん]
農業が盛んな県で、有名なのはリンゴ。全国第1位の生産で、リンゴの
可憐な白い花は県花になっています。他にもナガイモやニンニクが
全国一の生産量です。漁業も盛んで、全国で有数の水揚げ高を誇る
八戸港ではサバやイカが国内で一番、水揚げされています。

 [おまつり]
毎年8月初旬に開催される夏の火祭り『ねぶた祭』。青森市は
「ねぶた」、弘前では「ねぷた」と呼びますが、現地で年配の人が
発音すると区別がつかないそうです。武者などをかたどった
大型の山車灯篭は圧巻。今年は震災の影響が心配されましたが、
たくさんの人々が協力し合って開催されました。

[知っトク小話]
◆青函トンネル
昔、本州と北海道を結ぶ交通機関は青函連絡船だけでした。
1988年に約40年もの歳月をかけて完成したのが青函トンネル。
長さ53.85km(海底部分は23.3km)の鉄道用の海底トンネルで、
将来は北海道新幹線も走る予定だそうです。この海底トンネル、
実は「吉岡海底駅」と「竜飛海底駅」という、世界的にも珍しい
海底トンネル駅があります。見学できる列車に乗れば、この駅に
降りられるので、海底を歩ける!? 今、日本でブームの鉄道マニア
でなくとも、親子で訪れてみたい場所ですね。

◆棟方志功
青森県出身の芸術家といえば板画家・棟方志功さんがいます。
版画家と称さないのは彼独特の哲学で板の性質をきちんと使い
こなすという意味。板画に対して志功は「アイシテモ愛しきれない 
オドロイテモ驚ききれない ヨロコンデモ喜びきれない カナシン
デモ悲しみきれない それが板画です」と言ったそうです。
幼児期に囲炉裏の煤で眼を病んで極度の近視になったため、
創作する際は板に眼鏡がくっつくほど近づいて彫ったり、ゴッホを
敬愛するあまり「ゴッホになる!」と周囲に宣言し続けたため、
風邪でも引いたのかと揶揄されたというエピソードが残っていて、
なんだか愛すべき偉大なアーティストという気がしますね。

日本は小さな国ですが、
1都1道2府43県という47のエリアに分かれています。
これは明治時代以降の分け方。
江戸時代までは、別の分け方と名称でした。
外国から見ると小さな1つの国にしか見えない日本も、
47エリアそれぞれに個性がキラリ。

『お国自慢』という言葉があるように、地方ごとに言葉や生活習慣が違ったり、
特色のあるお祭りがあったり、様々な特長があります。
ここでは、お子さまにわかりやすく教えてあげられるように、
ごく簡単な県別のプロフィールを紹介していこうと思います。

パパやママの中には、それぞれの県の出身者がいらして、
「もっとこんなことがある」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
紹介したい情報があったら、ぜひご一報ください。

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文:ごとうたまき
イラスト:たかぎきよか


このたびの東日本震災で被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。このシリーズでも被災地を
応援するために、各県の魅力を紹介していきたいと思います。

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