blocks_image

日本には長い歴史が育んだ世界に誇れる文化があります。
この「おかわり 大人の虎の巻」では、その文化から生まれた
『にほんのならわし』をご紹介していきます。
ここでピックアップするのは、エライ学者さんたちが研究する
難しい文化ではなく、昔から庶民が暮らしに取り入れてきた
身近なものばかり。願いや祈りを込めた大マジメなイベント
からオチャメなものまで、ご紹介していく予定です。
お子さまといっしょに日本を考えるキッカケにお使いください。

2月編

 ◆ 豆まきは下手投げがルール?

2月3日は節分の日。お子さまと盛大に豆まきをしましょう。使う
のは、霊力が宿るといわれる炒った大豆。生豆は放っておくと芽が
出て縁起が悪いのだそうです。まくのは夜、家族全員で。窓や玄関
から外に向かって「鬼は外」を2回、すぐにドアや窓を閉めて家の
中に向かって「福は内」を2回。いずれも下手投げが原則です。
終わったら、歳の数に1つプラスした数の豆を食べます。これで
1年間の厄払いが済んで、福も呼び込めます(!?)。ちなみに節分
とは季節の変わり目のこと。この時期は邪気が入り込みやすいと
考えられていたので、豆をまいて邪気を払いました。
 

◆ 針を供養する美しい伝統

2月8日※、折れた針を神社に納めたり、豆腐やこんにゃくに
刺して「お裁縫が上手になりますように」と祈りを込めながら
供養します。江戸時代までは家族の着るものをすべて女性が
縫っていたので、いつもお世話になっている針を供養しようと
生まれた心やさしい行事。現代ではピンときませんが、道具を
大切にしてきたニッポンの美しい心が伝わりますね。
※地域によっては12月8日に行われる場所もあります。
 
 
◆ 日本流のバレンタイン
え?バレンタインは日本のならわし?と思うかもしれませんが、
女性がチョコを渡して愛の告白をするのは日本だけのこと。
欧米では皆さんがご存じのとおりです。この日本独自のバレン
タインは、昭和の始め頃にお菓子メーカーがチョコの普及の
ために仕掛けたプロモーションが起源。広告のためかと思うと
味気ないですが、気にせずに楽しんでしまう方がいいですよね。
平成の今は女性たちもたくましくなって、有名なショコラティエが
作った高級チョコは自分へのご褒美チョコとして買うのだそうです。
文:ごとうたまき
blocks_image
おかわりホームページへもどる
blocks_image
大人ホームページへもどる
blocks_image
blocks_image